救急患者への医師の対応について

救急医療は、重要度に応じて3段階に分かれています。一次救急医療は、帰宅の可能な患者に対するもので、二次救急医療は、一般病棟入院患者に対するもので、三次救急医療は、集中治療室入院患者に対するものです。そして、主に三次救急医療を必要とする人から積極的に受け入れていこうという考えた方を、病院も医師もしているのです。ところが、時には、他の重症患者の治療中であったり、手術中であったりという理由から、救急外来に行けない場合があります。そんな時には代行を頼むこともあります。そのようにして、少しでも重症患者を優先して診療できるように手を尽くしています。また、目安として、ヘリコプターやドクターカーで来る患者は優先度が高いと言われています。しかし、これは原則の話であり、医師や看護師の不足によって、すぐに受け入れが出来ない場合も存在します。そのために、どれぐらいかかるのかという説明、専門診療科と他科の協力や、病院同士の協力も必要でしょう。

救急患者と医師確保の課題

医療を考える上で、救急患者の緊急度合いは非常に重要です。それは平時よりも、大規模災害などが発生した場合に、より大きな意味を持ちます。1995年に起こった阪神淡路大震災を教訓に、トリアージの概念が広く浸透するようになりました。これは災害医療などの際、医師による治療は、重症度の高い患者から行うべきだという考え方です。非常時においては医療体制や設備をはじめ、人手や資材も不足することが起こり得ます。そんな時、重症度や緊急度によって治療や搬送の順位をつけ、また選別もしなくてはなりません。このため、トリアージは識別救急とも呼ばれています。自然災害が増加する近年、この概念のさらなる認知度の向上が図られるべきでしょう。平時においても、事故や病気などで救急搬送を要する救急患者は増え続けています。高齢化社会に突入し、今後さらなる増加が見込まれることから、受け入れ態勢の充実を急ぐ声が高まっています。ところが現実は、医師の絶対数が大きく不足しており、常に手が回らないのが実情です。各自治体や医療業界も本腰を入れて人材確保に力を入れていますが、地方や僻地ほどその傾向が強く、早期の対策が望まれます。